最近では、大手企業が運営する「企業の口コミサイト(転職口コミサイト)」が多くの利用者を集めています。
企業が発信するウェブサイトなどの情報に加えて、飲食店の口コミのように、職場のリアルな声を聞くことができますので、応募先企業の情報収集に役立ちます。
「企業の口コミサイト(転職口コミサイト)」を利用する前に理解すべきことがあります。
それは、企業口コミサイトでは、一般的に『マイナスイメージの評判(評価)が多く掲載される傾向にある』ということです。
企業の口コミサイトを利用する人は、転職時、退職時などに会社への不満を書くことが多くあります。一方では、転職を検討していない人が企業の口コミサイトに訪れることはあまりないでしょう。そのため、「会社の悪いところ」が掲載されやすい傾向にあるようです。
また、匿名での書き込みのため、書かれている内容の信ぴょう性も低く、中にはサクラ的な口コミが混ざっているとも言われています。「良い情報」「悪い情報」のどちらの情報もそのまま鵜呑みにせず、実際の職場の様子など、自分で集めた情報を合わせて判断しましょう。
どの業種、どの職種、どの企業であっても、必ず良い点と悪い点があります。ネガティブな口コミだけに惑わされずに、企業の口コミサイトをご活用ください。
企業口コミだけに限らず、商品の口コミ、飲食店の口コミを利用する人も多いと思います。自分の意見を発信できることもあり、現代社会では当たり前になりましたが、口コミサイトへの投稿内容については、社会人として十分に注意が必要です。
投稿した内容が批判的な場合、相手の個人特定ができる場合、繰り返し掲載した場合などにおいて、批判的な掲載内容がインターネット上の誹謗中傷発言と認められた場合は、名誉毀損罪や侮辱罪、信用毀損罪や業務妨害罪などの犯罪が成立してしまうことがあり、また、名誉毀損やプライバシー権侵害が原因で損害賠償(慰謝料)責任が発生することもあります。
特にインターネット上では匿名性もあり、軽い気持ちで人、会社、製品、サービスなどを批判する発言をする人が見受けられますが、自分としては問題がないと考えていても、一般的な社会通念に照らすと問題があるという発言の場合には、法的責任または民事責任が発生するおそれがあります。
知らなかったでは済まされない場合がありますので、掲載内容については、内容と言葉を選び、誹謗中傷(名誉棄損行為や侮辱行為、営業妨害等)にならないよう十分ご注意ください。